
近年、大学入試改革の影響もあり、英語の重要性が高まっています。とくに英検は、多くの大学で入試の優遇措置として採り入れられているのです。 本記事では、大学受験における英検の必要性と国家資格としての側面について、詳しく解説します。これから大学受験を控えている方、今後社会に出て必要とされる人材になりたい方は、ぜひ最後までお読みください。
1. 大学受験における英検の必要性
まず、大学受験における英検の必要性を解説していきます。英検取得でどのように優遇されるのかをみていきましょう。
1-1. 入試の得点加算・試験免除

多くの大学では、英検の級位に応じて入試の点数を加算したり、英語試験を免除したりします。 これは、英検の級位が英語能力の客観的な証明となるためです。具体的な例は以下のとおりです。
- 準1級:一部の大学で英語試験免除、多くの大学では英語試験で加点(50~100点程度)
- 2級:多くの大学では英語試験で加点(30~50点程度)
- 準2級:一部の大学で英語試験免除、多くの大学では英語試験で加点(20~30点程度)
点数加算の点数や免除の対象となる級位は大学によって異なるため、各大学の入試要項を確認する必要があります。
1-2. 推薦入試・AO入試の有利化
英検の級位によっては、推薦入試やAO入試で有利になる場合があります。これは、英語力だけでなく、積極的に学習に取り組む姿勢が評価されるためです。 具体的には、推薦入試において英語の筆記試験や面接で英検の級位が考慮されることもあります。また、AO入試では志望理由書や自己PR書で、英検の級位をアピールできるでしょう。推薦入試やAO入試では、英語力に加えて、コミュニケーション能力や積極性なども評価されます。
1-3. 大学入試共通テストへの必須化
2021年から導入された大学入試共通テストでは、英語試験のリーディング試験で英検の級位が加算されます。具体的な加算点は以下の通りです。
- 準1級:100点
- 1級:80点
- 準2級:60点
- 2級:40点
2024年度からは、大学入試共通テストの英語試験は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定する試験に変更されます。英検の級位は、この試験でも加算される可能性があるでしょう。
1-4. 大学の授業への必須化
多くの大学では、英語の授業で英検の級位を前提とした授業が行われています。グローバル化の進む社会で、役立つ人材となるため、大学の授業においても英語は重要視されているのです。大学入学前に英検の級位を取得しておくと、大学の授業で苦戦する可能性が低くなるでしょう。
2. 英検は国家公務員用試験でも有利となる
英検は大学受験だけでなく、その先社会に出た後も役立つ資格です。ここからは、国家公務員と英検の関係性について解説していきます。
2-1. 国家公務員用試験で有利となる英検の級位とは

国家公務員の採用試験では、英語試験が課される場合もあります。
英検準1級以上を取得していると、国家公務員の総合職試験で25点も加算されるのです。英検以外に加点される資格は、TOEFLやTOEIC、IELTSなどがあります。
試験日から遡って5年以内に取得したもののみが認められるため、注意が必要です。
大学受験と就職、双方において役立てたい場合は、高校3年生のという受験間際に取得が必要になります。英検は何度でもチャレンジできるため、大学入学後に準1級を目指すのもひとつの手段でしょう。
2-2. 国家公務員要試験で英検が有利となる理由と注意点
国家公務員要試験において、外部の英語試験を活用する理由は、行政の国際化が進み、国際的な関わりが増えているためです。公務部門では、英語能力が求められる業務も増えており、政策の企画や国際協力にも英語が必要だといわれています。英語を話せるかどうかは、社会に出てからも重要視されるポイントなのです。
2-3. 企業就職への影響
もちろん英語力は、国家公務員に限らず企業就職においても重宝されるスキルです。外資系企業では社員同士が英語でコミュニケーションをとっている企業もあります。日系企業では、グローバル化に対応するため、英語力の高い人材が求められているのです。企業就職では、英語力に加えて、コミュニケーション能力、問題解決能力なども評価されます。
3. 大学受験対策として英検を活用するためのポイント
大学受験対策解として英検を取得するために、おさえておくべきポイントを紹介します。
3-1. 早めに準備を始める

大学受験では、英語の試験が課される大学も増えています。
そのため、早めに英検の勉強を始め、目標とする級位を取得することが重要です。
具体的には、中学1年生から英検の勉強を始め、遅くても高校2年生の夏休みまでに目標とする級位を取得する必要があります。
早めに準備を始め、取得しておくことで他教科に力を入れられるでしょう。
3-2. 自分に合った学習方法を選ぶ
英検の学習方法は、独学、英会話スクール、オンライン英会話などがあります。独学のメリットは費用をおさえられることや自分のペースで学習できることですが、モチベーション維持が難しく間違いに気づきにくいというデメリットもあるでしょう。英会話スクールはネイティブスピーカーと話す機会があり発音やスピーキング力を鍛えられますが、費用がかかることや質の高いスクール選びが難しいといわれています。 オンライン英会話は費用が安く時間や場所を選ばずに学習でき、部活動やアルバイトに忙しい高校生に向いているでしょう。選ぶ際には目標とする級位や学習時間、予算、学習スタイルを考慮し、自分に合った勉強法を選ぶことが重要です。
4. まとめ
本記事では、大学受験において英検がどのような役割をもつのか、その必要性と国家公務員用試験とのつながりについて徹底解説しました。グローバル化が進む日本において、英語力は切り離せ得ない存在です。英検は大学受験だけでなく、就職活動においても有利となるでしょう。 英検対策になる教室を探している方は、「KYCS ENGLISH ONLINE」を検討してみてください。「KYCS ENGLISH ONLINE」は英検に特化したオンラインスクールで、英検への知識が豊富な講師陣と、英検に特化した教材で、確実に目標の級位を取得できるよう導きます。大学受験対策で、英検取得を考えている方は、お気軽にお問い合わせください。